1990-07-27から1日間の記事一覧

来幸笑『花火と天狗の林』

昼下がり、ユウキは一人で歩いていた。 今日は夏祭りの日だ。もうしばらくすればこの通りも人でいっぱいになるだろうが、会場である神社はまだ準備中。この時間に神社にむかうものはユウキだけだ。本当は行く気などなかったのだが。 「まったく、アカリが忘…