2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

安孫子武丸『8の殺人』@草一郎

安孫子武丸(著) 文庫: 354ページ 出版社: 講談社 8の字屋敷で繰り広げられる殺人事件 我孫子武丸の処女作。8の字の奇妙な形をした館で起きる二つの殺人事件を、刑事とその弟妹が解き明かす。推理小説にありがちな荘厳さを作者特有のギャグで払拭、本格に…

根本橘夫「<心配性>の心理学」@たゆな

誠実で良心的に生きようとするとき陥りがちな心配と不安のたえまない悪循環。心の真相に光りを当てながら対処法を模索する。 【目次】 第1章 心配性の人の住む世界 1――心配性とは 2――心配性の性格特性 第2章 心配なとき、何が起こるか 1――心配の体感性 2――心…

フランク・シェッツィング『深海のYrr』@黎明

【あらすじ】 ノルウェー海で発見された無数の異様な生物。海洋生物学者ヨハンソンの努力で、その生物が海底で新燃料メタンハイドレートの層を掘り続けていることが判明した。カナダ西岸ではタグボートやホエールウォッチングの船をクジラやオルカの群れが襲…

志賀直哉「城の崎にて」@小野

あらすじ東京山手線の電車にはねられ怪我をした「自分」は、後養生に城崎温泉を訪れる。「自分」は一匹の蜂の死骸に、寂しいが静かな死への親しみを感じ、首に串が刺さった鼠が石を投げられ、必死に逃げ惑っている姿を見て死の直前の動騒が恐ろしくなる。そ…