2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

宮部みゆき『模倣犯』@序二段

【あらすじ】 公園のゴミ箱から発見された女性の右腕。それは「人間狩り」という快楽に憑かれた犯人からの宣戦布告だった。直木賞受賞作『理由』以来三年ぶりの現代ミステリー。 (「BOOK」データベースより) 【書評】 この小説はとても長い。ハードカバー…

神永学『怪盗探偵山猫』@Anri

あらすじ 出版社社長が殺された。容疑者は"山猫"と呼ばれる謎の窃盗犯。世間をにぎわすこの怪盗の信条は、"人を殺めないこと"のはずが、一体なぜ!? ライターの勝村は事件を追い始めるが……!?書評 探偵と銘打ってはいるが、読みやすい文体で数時間もあれば一気…

機本伸司『メシアの処方箋』@ポッケ

【あらすじ】 ヒマラヤで氷河湖が決壊した。下流のダム湖に浮かび上がったのは、なんと古代の「方舟」だった。こんな高地になぜ文明の跡が? いぶかる調査隊をさらに驚愕させたのは内部から発見された大量の木簡。それらにはみな、不思議な蓮華模様が刻まれ…

ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』@たこのには

頭脳明晰で精神未分化の少年は、友情や恋情に呑まれて一喜一憂、右往左往。はたまた、勉強のしすぎで頭痛がする。豊かな自然に触れると、幼少の頃を思いだす。けれど、あの頃にはもう戻れない。 主人公の少年は釣りが大好きだが、勉学に時間を取られ釣りをす…