2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』@霧道ゆま

内容憂鬱に物事を捉える一面と、美を表現することに長けている一面とを併せ持つトニオは、幼少期からどこか浮いていた。そんな彼の孤立しているゆえの苦悩を描いている。感想この本に出会ったきっかけは、大学の講義だった。 始めは題材がとっつきにくく感じ…

畠中恵『つくもがみ貸します』@秋乃

【内容】お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟2人で切り盛りする小さな店「出雲屋」。鍋、釜、布団と何でも貸し出す店ですが、よそにはない奇妙な品も混じっているよう。それらは、生まれて百年を経て、つくもがみという妖怪に化した古道具。気位高く、いたずら…