あらすじ
どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」はなくならない。
デブな中学生・ハルユキもその一人だった。
彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。
仮想の自分を使って≪速さ≫を競うその地味なゲームが、ハルユキハ好きだった。
季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女≪黒雪姫≫との出会いによって、彼の人生は一変する。
少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは≪加速世界≫の存在を知る。
それは、中学内格差の最底辺である彼が、姫を守る騎士≪バーストリンカー≫となった瞬間だった。
ウェブ上でカリスマ的人気を誇る作家が、ついに電撃大賞＜大賞＞受賞しデビュー！
実力派が描く未来形青春エンタテイメント登場！
(本誌見開きより)
感想
今回はアクセル・ワールド第一巻です。
この作品の好きな部分はカッコいいとはとてもいえない人が主人公としているところですね。
ここまで主人公に不向きな主人公は初めて見ました。
今後どのように成長していくのかが楽しみです。
また未来の世界ということで今現在にない世界観が広がっていて、描写が新鮮に感じました。
こんな世界を想像しただけでわくわくします。
生きている間に見たいです。
一巻完結としてではなく、続きものの一巻として見れば素晴らしい出来だと思います。
一巻完結としてはまとまりはあると思いますが、やはり続きもの感が否めません。
でもやはり何故学校一番の美人がハルユキみたいな不細工のことを好きになるのかが分からないです。
私的には、第一巻ではほのめかす程度で巻を重ねる毎に明確にしていけば面白かったと思ってみたりみなかったり。
でも恋って理屈じゃなく偶然の産物だと私は思っているので矛盾はないです。
展開としては≪ブレインバースト≫という新たな世界観を説明しながら進んでいきます。
自分をみじめな世界から救い出してくれた黒雪姫。
その女性を狙うハルユキの親友。
最後の戦闘、ハルユキが黒雪姫のために親友とバトルするシーン、そして親友に希望を抱かせる優しさにはグッときました。
その戦闘でピンチでのハルユキ覚醒は、お決まりではありますが燃えました。
以上、素人が厚かましいことも言いましたが、非常に面白い作品です。
ぜひぜひ、読んでみてください。
