川原礫『アクセル・ワールド6 −浄火の神子−』@祈灯愁

あらすじ
黒雪姫率いる軍団≪ネガ・ネビュラス≫。
その躍進を担っていた銀翼が、もげようとしていた。
謎の組織≪加速研究会≫とのバトル中、ハルユキは突如復活した≪災禍の鎧≫の浸食を受ける。
彼は未だ、その呪縛からは逃れられなかった。
事態を重く見た≪殉職の七王≫は、≪加速世界≫の最高意志決定機関である≪七王会議≫を開く。
そこでシルバー・クロウに下さてた決定とは、≪浄化≫と呼ばれる強化外装の完全解除を行うこと。
従わなければ、残りの六王から賞金首に指定され、事実上≪加速世界≫から追放となる。
最も高度な呪解コマンドである≪浄化≫。
その鍵を握るアバターは、≪無制限フィールド≫の意外な場所に幽閉されており……。
≪加速世界≫では、致命的な危機を抱えたハルユキ。
なのだが、≪現実世界≫では飼育委員活動中に知り合った小学四年生の少女と、なぜか心の交流が深まってしまって――。
(本誌見開きより)

感想
今回はアクセル・ワールド第六巻です。
私が思うに今回のテーマは『仲間』です。
新たな第一期メンバー四埜宮謡(しのみやうたい)が現れました。
・・・今回も女性です。
もうそろそろ新たな男子が現れてもいいのではないかと思いました。
まあ今回も可愛い子が登場してくれたんで良しとします。
謡の想い、ハルユキの≪災禍の鎧≫、その二つが交錯する序章みたいな感じになっています。
序章ですが、気になる事柄も出てきました。
まず≪ブレイン・バースト≫のもう一つのクリア手段についてです。
まさかレベル9を倒す以外に方法があるなんて。
あくまで可能性の話ですが、それでもわくわくします。
またニコが去り際に残した言葉。
あの言葉が意味するところがこの物語で最後に大事になってくることは明らかだと思います。
そして終盤に描かれている四神スザクとのバトルは短かったですが手に汗握りました。
しかし謡の想いについてですが、私から言わせてもらえれば説得力不足かなと思いました。
情景は思い浮かびますし、同情する心がないわけでもありません。
伝聞だけだからかもしれませんが、出来れば外伝か何かでもう一度取り上げて欲しい話でした。
この話は続くという形になっているので、今巻がいい具合になっているので時間にも期待したいと思います。


以上です。ここまでお読みくださってありがとうございました。