川原礫『アクセル・ワールド8 −運命の連星−』@祈灯愁

あらすじ
「着装……≪ザ・ディスティニー≫」
ISSキット≫に侵された≪シアン・パイル≫ことタクムへ、自分の思いを伝えるべく対戦を挑んだハルユキ。
しかし、破格の力を得たタクムの前に、為す術もなく倒れる。
体力ゲージが残り数ドットとなったハルユキだが、謎のアバターの誘いを起点に、≪加速世界≫最強の強化外装をジェネレートする。
「……それが、≪災禍の鎧≫本来の姿かい?」
光の力を得た≪クロウ≫と、闇の力に染まった≪パイル≫、二人の心意が強く共鳴し合い、そして、激突した。
それぞれの想いが絡み合い、ひとつの大きな物語へと収束したその先にあるものは――!
(本誌見開きより)

感想
今回はアクセル・ワールド第八巻です。
冒頭は前巻から引きのばしたハルユキVSタクムです。
見ごたえがあり、少し目頭が熱くなりました。
タクムの想いがひしひしと本から自分の心に沁みこんでくるような感じです。
ここまで言い合える友達って素晴らしいです。
その後、タクムを取り戻して、いざ城内脱出です。
謎のアバター≪トリリード≫の戦闘や≪七の神器(セブンスアーク)≫の能力を少しばかり見れたのがよかったです。
一人で残ったトリリードが今後どのようにして関わってくるのかが非常に楽しみです。
そしてスザクから逃れるために心意技が覚醒します。
想いの強さだけで、ゲージを消費をすることなく速く飛ぶことができます。
最後に力が目覚めて相手に勝つ、みたいな展開が今後続くことがないように願っています。
そうなってくると、ご都合主義みたいな物語になって面白みが激減してしまうからです。

全体的にはタクムと和解して、城内から脱出しただけです。
最近、進み具合が遅く、今回も続くで終わります。
できればもう少しペースを上げ完結してもらいたく思います。
その間の過程に心意技第二段階があり、それを最終的に習得しちゃうハルユキは、もはやかっこいい主人公です。
見た目は変わりませんが、内面がすごく成長する話です。

以上キツイことも言いましたが、ここまで面白く読ませていただいています。