梅田卓夫『文章表現 四〇〇字からのレッスン』@祈灯愁

あらすじ
よい文章――つまり、わかりやすく、自分にしか書けない、そんな文章を書こう!
本書がめざすのは、種類やジャンルを超えたすべての文章に共通する創造的表現。
実践的に作文用紙に鉛筆を走らせ、友達やプロの作家の作品を味わい、創作の過程を通して自分の言語観や文章を鍛え直す。
具体的で多様な課題に取り組むことにより、発想を形にする方法、〈メモ〉から文章を構成する手順、ことばの磨きかたを体験的に修得する文章表現の実践書。
もう何を書けばよいかわからない、なんて言わせない。
(本誌裏表紙より)


感想
私は最近思うように小説を書くことができていませんでした。
そんな時、出会った本がこの本です。
どこにでもあるHOW‐TO本かなと思いましたが、友達の勧めもあり読んでみることにしました。
あまり期待していませんでしたが、そこには私が忘れつつあるものがありました。
これを読むことによって、原点回帰ができたような気がしました。

この本のいいところは、実際に書いてみる例題的な課題がある点です。
この例題を出した後、実際に書かれた文章を載せてあります。
それに対する良かった点も書かれており、書く気がなく、読むだけでも楽しめます。
順序立てて書かれてあるので、実践することは簡単なような気もします。
私も実際に挑戦してみました。
非常に楽しめました。

表現方法や言葉遣いはやはりそれまでに自分がどれだけ文章と出会ってきたかに依ります。
ですが一度作家の真似事に挑戦してみたい、と思っている方にお勧めです。
自分でもここまで書けるのかと思えるような文章が出てくるでしょう。

このお本が実際の大学の講義でも使われたということに納得できる本です。

この本だけが全てではない、絶対ではないとわかっています。
でも一つのHOW-TO本としてはよく出来ていると思いました。

以上です。ここまでお読みくださり、ありがとうございました。