アガサ・クリスティ『オリエント急行殺人事件』@深舟

あらすじ
厳冬の中部ヨーロッパで、豪華客車<オリエント急行>が、大雪のため立往生してしまう。密室状態になった列車でおきた、凄惨な殺人事件。ぐうぜん乗りあわせた名探偵ポアロが、事件の謎に挑む!



かのミステリーの女王、アガサ・クリスティの有名作の一つ、それがこのオリエント急行殺人事件


正直なところ読んだのが3年ほど前なので詳しい内容はほとんど覚えていないのですが(だからといって読み返そうとは思わない!)、ラストの種明かしで受けたショックは中々に大きなものでした。これは是非とも何も知らずに読んで欲しいのですが、ある意味殺人事件というものの常識を覆すトリックなのです。人によっては『そんなん無しや!』と思うかもしれませんが、僕はまんまと騙されてむしろ清々しかったです。


いろいろな人によって訳されているこの作品ですが、僕が読んだのは神鳥統夫さんが訳したものでした。ところどころに日本語として違和感がありましたが、まぁ許容範囲です。あまりに直訳過ぎて笑ってしまうこともありましたが。(被害者の死に方に対してのポアロのセリフが「それはざんこくだ!」ですからね)


ミステリーという分類に属す小説をほとんど書いたことが無い僕ですが、こういう本格的なミステリーを読むと余計にミステリーを書ける気がしなくなります。だって、犯人の動機とかがすごく複雑でとても素人が思いつけるようなものじゃないじゃないですか。


ねえ?