リチャード・カールソン「小さいことにくよくよするな!」@江乃本

内容(「book」データベースより)
「小さいことにくよくよしない!」癖を身につけると、人生は100%完璧にはならなくても、あるがままの現実を抵抗なく受け入れられるようになる。本書に書かれた戦略をためしてみれば、穏やかに生きるための二つのルールが身につく。1.小さいことにくよくよするな。2.すべては小さなことだ。この考え方を人生に取りこめば、もっと穏やかで愛情豊かな自分を育てることができる。

感想
内容紹介の通りこれは、何か悩み事があったり生きていく上でついイライラしてしまったりする人に是非おすすめしたい本である。
この中から特に、私が感銘を受けたものを二つ取り上げてみようと思う。
・「たいていは相手が正しい」
ここを読んで、私は日常において相手の意見や見方が間違っていると主張すること、また更にそれに反論するということの辛さ、無意味さがよくわかった。
人間というのは総じて間違いを指摘されるのが嫌いであり、相手の意見の間違いを主張することで相手が感謝するか少なくとも何かを学んでくれると思うことは間違いである。
些細なことで反論するのをやめ、相手に勝ちを譲り、またもし相手が「〜するべきだ」と言ってきた時は、まずその意見を尊重し、感謝すらしてみせればよいのだ。
そうすることで、人の幸せにつながり、自分の幸せにもつながるのだという事をこの本は感じさせてくれた。
・「今日が人生最後の日だと思って暮らそう」
この節を読んだ時、私は今の自分がいかに無意味な毎日を過ごしているかという事を痛感した。
もし今日事故か何かで死んでしまったら、私はその瞬間、果て無く後悔するに違いない。
明日やろう明日やろうと、やりたい事、やらなければならない事をいつも後延ばしにしてしまっているからだ。
一日一日を全く後悔のないように生きるのは不可能であろうが、それでも「今日は充実していた」と思える努力をすることはとても大切なんだと、感じることができた。

……以上のような、くよくよせずに生きるための格言めいたものが、計100も載っている。
若干でも目を通してみれば、人生への構え方が少しだけ変わる本である。